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基礎知識

空飛ぶクルマと屋上Vポート

2021.12.08

空飛ぶクルマと 屋上 Vポート「空飛ぶクルマ」着陸帯の大きさと障害物


ビル屋上にヘリポートを設置する場合、着陸帯の面積は着陸する機体(ヘリコプター)の縦横の長さの1.2倍以上と決められています。その着陸帯の端部から1/8勾配を突出するものは障害物になります。
今のところ世界中を見渡しても「Vポート」の大きさや着陸帯の床面強度に関する基準を示した国や機関は見当たりません。ですから「このように造ったら着陸許可が確実です」と申し上げられるわけではないのです。各条件を勘案してみて「恐らくこのような基準になるのではないだろうか」ということをここで述べます。
「Vポート」の着陸帯の大きさはヘリポートと同様、「空飛ぶクルマ」の縦横長の1.2倍でも良いようなのですが、垂直離着陸の場合は着陸時に決まった進行方向がないため、着陸帯の大きさを考える際に縦横はあまり意味を持たなくなりそうです。おそらく「長い辺の2倍を一辺とする矩形」あたりに落ち着くことになるのでしょう。着陸帯の周りには幅1.5メートル程度のショルダーの設置を求められるかもしれません。障害物に関してはヘリポートよりも随分と緩和されることになるでしょう。

 

 

ヘリポートの大きさは「機体投影面の全長全幅✕1.2倍」

 

 

ヘリコプターは仰角1/8で離陸する想定で障害物が規制されています。ところが「空飛ぶクルマ」は垂直離着陸が前提です。全方向に仰角1/1でも十分安全な離着陸ができるでしょう。
「空飛ぶクルマ」に関しては離陸時よりも着陸時の方が障害物への注意が必要になりそうです。真上からの降下着陸で自動操縦ですから、恐らくヘリコプターよりもはるかにブレの少ない精度の高い着陸ができそうです。だから「着陸帯も狭くて良いのでは?」と思われそうですが、心配なのはビル風です。高層ビルの屋上では予測不能なビル風が吹くことも多く、そのためヘリポートでは着陸帯の下に風が通り抜けられるスペースを設けます。
ビル風を考慮した場合「Vポート」もある程度の余裕ある面積が必要となってきます。
「着陸帯の周り1.5メートル幅のショルダー部までは1/2勾配、その外側は着陸帯から1/1勾配、そこから突出するモノは飛行障害とする」ということが、保証はできませんが、予測です。

 

 

予測では「空飛ぶクルマ」の着陸帯の大きさは「機体投影面の長辺✕2倍」

 

(「Vポート」Vertiport の略称、その他の呼称はバーティポート、ヴァーティポートなど)

書籍案内「空飛ぶクルマと屋上 Vポート」

 

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