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基礎知識

空飛ぶクルマと屋上Vポート

2021.09.27

空飛ぶクルマと 屋上 Vポート「空飛ぶクルマ」要件②


ここでは経産省が「空飛ぶクルマ」に示す3つの要件(電動・垂直離着陸・自動操縦)のうち垂直離着陸について要件を満たした「空飛ぶクルマ」のための離着陸帯について説明していきます。
【②垂直離着陸】
「Vポート」は飛行障害のハードルが低いこれを読んでくださっている多くの方は「ヘリコプターは垂直離着陸できる乗り物」と思っているのではないでしょうか。たしかにヘリコプターは垂直離着陸ができないということではないのですが、実は非常に苦手なのです。操縦士から真下が見えにくく、垂直降下は危険なのです。また垂直離陸では想定以上のパワーを使うことになり、ヘリコプターに大きな負荷が生じるのです。垂直上昇も垂直降下もヘリコプターには適していないのです。最も怖いのが垂直降下時に機体が急降下する「セットリング」という現象に入る可能性があることです。セットリングによる墜落はヘリコプターの事故の中で最も多い原因の一つなのです。これらのリスクを避けるためヘリコプターは斜め飛行で離着陸します。垂直移動はせいぜい離陸時1~3メートル程度、着陸時の最終垂直降下は1メートル程度になります。ちなみにヘリコプターの降下角度は1/4、上昇角度は1/8を基準に、それぞれもう少し急勾配で離着陸することになっています。斜めの上昇と降下ですからヘリポートの周りに障害物があると危険です。そのためヘリポートの周りにはエレベータの塔屋や避雷針などの設置が難しくなることが多いのです。

 

 

ヘリコプターは斜めに侵入するため飛行障害となる建物が多い

 

一方、垂直離着陸を前提とする「空飛ぶクルマ」の「Vポート」は飛行障害のハードルがヘリポートに比べると低くなります。ただし先にも述べましたが、騒音対策は重要です。

 

「空飛ぶクルマ」には飛行障害物が少ない

 

(「Vポート」Vertiport の略称、その他の呼称はバーティポート、ヴァーティポートなど)

書籍案内「空飛ぶクルマと屋上 Vポート」

 

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