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基礎知識

空飛ぶクルマと屋上Vポート

2021.09.17

空飛ぶクルマと 屋上 Vポート 「空飛ぶクルマ」の要件①


ここでは経産省が「空飛ぶクルマ」に示す3つの要件(電動・垂直離着陸・自動操縦)のうち電動について要件を満たした「空飛ぶクルマ」のための離着陸帯について説明していきます。
【①電動】
充電の方式にはチャージとエクスチェンジがあります。現在、人を乗せて空を飛ぶことができるヘリコプターはすべて、その動力はエンジンです。エンジンの種類は、ピストンとタービンに大別されます。ここではピストンとタービンの違いを説明する余裕はありませんが、どちらもガソリンや灯油に近い石油系の燃料で駆動します。ヘリコプターがエンジンを動力にしているのに対して、我が国の「空飛ぶクルマ」は電動モーターを動力にしようと考えています。

 

 

航空機や自動車の動力としてエンジンはこれまで、100年以上使われてきました。しかし、複雑な構造で非常に重いうえに騒音が大きいという欠点があります。一方、モーターは構造が単純で騒音が小さいというメリットがあります。排ガスなどによる環境への負荷を考え合わせるとエンジンよりもはるかに優れていると言えます。エンジンに比べて構造がシンプルですから大量生産しやすくコストが抑えられるとの期待もあります。

 

 

ただ現状ではまだ十分に軽量で大容量のバッテリーができていません。このためどうしてもエンジンと比較すると航続距離の面で全く敵わないのです。「空飛ぶクルマ」の普及には「軽量の大容量バッテリーの開発」が欠かせない問題なのです。皆さんご存じのようにエンジンは定期的な燃料給油が必要ですが、電動モーターを動かすバッテリーも定期的に充電が必要になります。「Vポート」に設置したチャージャーからバッテリーへダイレクトに充電するタイプのモノは簡単ですが、フル充電が完了するまでにかなりの時間がかかってしまいます。

 

チャージャーから充電。簡単だが時間がかかる

 

そのためエクスチェンジ方式も検討されています。「Vポート」には充電済みのバッテリーが常に用意されていて飛来してきた「空飛ぶクルマ」は「Vポート」でバッテリーを交換するのです。充電のための時間は不要になりますが、バッテリーは非常に重たいものですから交換の作業が大変です。充電方式に比べヒューマンエラーが起こりやすいと指摘する声もあるようです。

 

エクスチェンジ方式。容量の多いバッテリーは重たいため、時間は節約できるが交換の労力が大きい

 

 

(「Vポート」Vertiport の略称、その他の呼称はバーティポート、ヴァーティポートなど)

書籍案内「空飛ぶクルマと屋上 Vポート」

 

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