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2022.10.07

緊急離着陸場のバーティポート転用は難しい


我が国の高層ビルには緊急離着陸場あるいは緊急救助用スペースと呼ばれる消防のための施設があります。
緊急離着陸場は通称「H マーク」、緊急救助用スペースは「R マーク」と呼ばれています。万一のビル火災の時に、この「H マーク」「R マーク」を利用して消火活動や救助活動を行うための施設であり「ヘリポート」ではありません。ヘリポートではないのでヘリコプターは離着陸できないのです。東京には「H マーク」は10か所弱、「R マーク」は700か所近くあります。

「ヘリコプターは離着陸できなくても、『空飛ぶクルマ(VTOL)』なら降りられるんじゃないですか?」との質問をよく受けます。その都度「無理でしょうね」と答えています。床面の強度に関する問題が一番の理由ですがそれだけではありません。「H マーク」は万一の火事の場合を想定して作られる施設ですから反復した離発着は想定していません。専門的には「繰り返しの衝撃荷重を想定していない」ということになります。「R マーク」はそもそもヘリコプターがホバリングするための施設であり着陸は想定していないのです。

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