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2025.07.02

【徳島県鳴門病院】 災害対策施設(ヘリポート)竣工式を開催:患者搬送と防災力強化の新拠点へ


 

2025年6月29日、徳島県鳴門市の鳴門病院にて、災害対策施設(ヘリポート)整備事業の竣工式が執り行われました。この新施設は、患者搬送のスピードと安全性を高め、地域医療と防災を支える重要な拠点となります。
竣工式には、徳島県知事をはじめとする多くの来賓が出席し、当社からも関係者が参列して新施設の完成を祝いました。
エアロファシリティーは当施設の設計・施工・コンサルティングを担当しています。

 

【施設概要】
• 構造・規模: 鉄筋コンクリート造 4階建て、延床面積 1,163.18㎡
• 設計: 山田綜合設計  施工: 北島コーポレーション
• 用途構成:
1階:救急車待機スペース/患者受入口/自家発電機スペース
3階:備蓄倉庫/DMAT隊員待機室/渡り廊下
4階:ヘリポート/災害時の搬送用渡り廊下

 

平常時も災害時も活躍する「兼用型」ヘリポート

今回完成した災害対策施設は、迅速な医療搬送能力と確かな防災力を両立する点が特徴です。

 

◾️平時:
・ドクターヘリが屋上ヘリポートに着陸後、患者をエレベーターで3階へ搬送
・3階の渡り廊下を経由し、ICUのある1階へスムーズにアクセス可能

◾️災害時:
・エレベーターが停止した場合でも、4階の渡り廊下を使って搬送が可能
・患者の受入れに加え、病院内患者の転院・搬出にも対応
・病院が被災した場合にも、大勢の患者を迅速にヘリ搬送できる動線を確保

医療現場・消防の負担軽減

・以前のランデブーポイント(うずしおふれあい公園)では、安全確保に消防隊員8名の出動が必要だったが、新設ヘリポートにより常設対応が可能に
・鳴門病院に収容しない患者は、1階を経由せず直接4階へ搬送し、他院への搬出を実現
・採光性に優れた居室と広い渡り廊下(約3m)は、ストレッチャー搬送にも適応
・各階のエレベーターホールには水栓や酸素供給設備を完備し、搬送体制を強化
・DMAT隊員の待機室や備蓄倉庫の機能配置も、防災ヘリポートの新たな標準モデルに 耐荷重12tのヘリポートは、将来的な大型ヘリ対応への視点を反映

地域医療と防災の未来を拓く

この施設は今後、病院周囲に設置される防潮壁と連携し、災害時には地域住民の一時避難所としての活用も予定されています。
平常時の医療機能と災害時の防災機能を兼ね備えた「兼用型」施設として、地域医療と防災の両面に大きく貢献していくことが期待されます。

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