コラム
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「新・ヘリポートの造り方」
2025.11.26
【病院ヘリポートの造り方】第2回:ドクターヘリ拠点病院に必須な6つの施設
ドクターヘリ拠点病院に必要な主要施設は以下のとおりです。
これらの施設設計は、フライトドクター、フライトナース、運航会社などの現場の意見を交えて決定することが理想です。
- 着陸帯(ヘリポート):ヘリコプターが離着陸するエリア。法的には「非公共用ヘリポート」が望ましいが、実際は「飛行場外離着陸場」となることが多い。
- 夜間照明施設:夜間運航の有無にかかわらず、薄暮時や濃霧時の安全を確保するために必須。大災害時など、万一の事態の運用継続にも不可欠です。
- 給油施設:着陸帯での給油が必須。給油施設がない場合、燃料補給のためのフライトが発生し、騒音問題や出動不能の増加につながります。
- 格納庫:機体の保管・整備用。簡単な修理ができるよう、天井クレーンの設置が推奨されます。
- 整備士・操縦士待機室:操縦士・整備士の待機場所。机、応接セット、シャワー室などが完備されていると理想的です。
- CSルーム:運航管理者(Communication Specialist / CS)が待機し、業務を行うための部屋。運航管理者と救急ドクターがコミュニケーションをとりやすい場所が理想です。



