コラム
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「新・ヘリポートの造り方」
2024.10.11
「新・ヘリポートの造り方」病院スタッフの士気向上や医療従事者の確保対策
I市は人口10万人程度の山間地域にある小さな都市です。市内のある公立病院がまだドクターヘリも飛んでいない時代に地上ヘリポートを造りました。供用を開始して1年間で約20人の傷病者が防災ヘリで運ばれてきました。不思議なことにヘリポートができたら救急車で搬送されてくる患者も急増しました。
さらにこれまでは近隣の大都市圏へ流れていた若い医師や看護師が地元のこの病院で働くようになりました。「ヘリポートを造ったら求人活動が楽になりました」と病院長から感謝されたことがあります。
美しいヘリポートは病院スタッフの士気を高めます。自分の勤める病院への誇りのような気持ちが芽生えるかもしれません。20 年前は「できるだけ目立たないところに造りたい」という病院が多かったのですが、最近は「目立つところに印象的なモノを造りたい」という声が増えてきました。
美しいヘリポートは病院スタッフの士気を高める 獨協医科大学病院 = 栃木県下都賀郡千生町