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基礎知識

空飛ぶクルマと屋上Vポート

2021.08.05

空飛ぶクルマと屋上 Vポート 都市型「屋上Vポート」はどんなビルにできるのか


世界中で優秀な科学者や技術者が「空飛ぶクルマ」の実用化に向けて精 力的に研究・開発を続けていますが、「空飛ぶクルマ」にはどうしても解 決できない致命的な問題があるのです。それは“騒音問題”です。▼「空飛ぶクルマ」はヘリコプターと同じ「回転翼」によって浮力を得る乗り物です。数百キログラムから数トンもの機体を浮かせるのですから回 転翼が起こす風と騒音は非常に大きなものになります。ヘリコプターはエ ンジンで翼を回すのに対し、「空飛ぶクルマ」はモーターで回すので騒音 は小さくなりそうなのですが、なかなかうまくいかないのです。▼ヘリコプターの回転翼直径は10メートルから15メートル程度のものが主 流ですが、「空飛ぶクルマ」の多くは「多翼機」です。小さな回転翼を複 数持つことで浮力を得ます。「大きな1組の回転翼」と「小さな複数の回転翼」を比べたら大きな1組の回転翼の方が騒音は小さくなります。 ▼つまり「空飛ぶクルマ」はヘリコプターと比べると「エンジン音はなく なる」のですが、「風切音は大きくなる」のです。トータルするとヘリコ プターと同程度の騒音が懸念されるということになります。 ▼この騒音問題を回避するためには「屋上Vポート」は近隣ビルの中で最 も高いビルの屋上にしか設置できないことになるでしょう。

低い場所への着陸は近隣ビルに騒音が

(「Vポート」Vertiport の略称、その他の呼称はバーティポート、バーチポート、ヴァーティポート、ヴァーチポートなど)

書籍案内「空飛ぶクルマと屋上 Vポート」






		

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