

今回の東日本大震災で大津波に襲われた町の多くは、過去に、明治29年と昭和8年の2回、やはり非常に大きな津波に襲われ壊滅的に破壊された経験を持っていました。過去2度の大津波の被害直後は共に「悲劇を繰り返さないように」と民家は海岸部から遠く離れた高台に建てるように復興計画が示され、実際にそのように進んだのでした。ところがそれから一世代、二世代と時間が経つうちに人々の心から津波に対する恐怖心が薄れて行きます。便利な生活のため漁業従事者は海の近くに家屋を移し、農業従事者は平野部の田畑の付近に家屋を建てたのでした。結果、この地域で歴史に残る大きな津波被害が3度くりかえされたのです。4度同じ過ちを繰り返してはなりません。「住居は高台に建てましょう」と呼びかけるだけの計画では30年後か50年後かに、また同じ悲劇が生じてしまいます。悲劇を繰り返さないためには新たに条例を作り、厳しく管理、規制することが必要です。復興計画の具体案を示しましょう。大きく5つあります。

これらの計画を実行する際に最も大きな障害となるのは「土地に対する個人所有権の意識」でしょう。資本主義経済の基本的な考えがここでは障害になるのです。どこからどこまでが自分の土地か判別できなくなっていても土地に対する執着は強いものがあります。復旧が進むに連れ、間違いなく執着心は高まってきます。復旧ではなく復興を目指すのであれば、四たび悲劇を繰り返さないことを確実にするのであれば、早急に新しい法律・条例を施行することです。中国では三峡ダム建設のために約400万人もの人々が強制的に立ち退かせられました。「将来の人々のために、あなたがたは我慢しろ」との考えです。「共産主義国であるからできたこと」などと単純に決め付けるのではなく、そこから学びとることも大切ではないでしょうか。四度悲劇を繰り返さないためには個人所有の土地の供出がどうしても必要になるのです。さあ思い切った発案、行動で将来の安全を今、確実なものにしましょう。
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